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思い上がった優越感

1Q84を読んでいたら、宗教的な原理主義者に対するネガティブな描写の中に、「思い上がった優越感」という言葉が出て来ました。

高校生の時に、「思い上がりの優越感」という言葉を書いたのを思い出しました。

現代文の授業、夏目漱石の「こころ」の感想文。
親友の好きな人を奪った「わたし」の心理的葛藤について考えろというものでした。

確か。
「わたし」が後悔し嫌悪し恥じているであろう自身の振る舞いや感情のひとつとして挙げました。

恋愛を成就させたという優越感。
そこには、単なる優越感とは違う要素が混じっていると思ったのです。

無知、視野の狭さ、尊大さ、思いやりの欠如…
そういうものからミスリードされた、優越感。

自分の中でもはっきりした感触がない感情でした。
もやっとした部分を表せる言葉をあれこれ考えてひらめいたのが、「思い上がりの優越感」でした。

この世にある言葉の組み合わせだから、同じフレーズがあっても不思議ではないけれど。
例えばデタラメに鼻歌歌ってみたらベートーベンの旋律と同じだった、みたいな。
そんな驚きとうれしさ。

☆☆☆
肝心なことは考えても煮詰まってしまうのに、逃避して読んでいる本からはするすると思考が進んでいくなあ。



by kazusatoda | 2011-10-24 03:46 | general

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